真夏に南極ビーフシチューを頂く
土居好江
旬菜レストラン赤おにの南極ビーフシチュー2023年8月2日
https://www.nichibun.ac.jp/ja/information/akaoni/
南極観測越冬隊で、料理人を務めた北田克治さんが、店長兼料理人を務める「旬菜レストラン・赤おに」にお伺いしました。北田克治さんは、第38次(1996年3月~1999年3月)、第45次(2003年7月~200005年3月)の2回、日本南極地域観測隊昭和基地調理担当越冬隊で活躍された方です。
その南極越冬隊で隊員に人気のあったビーフシチューを、真夏に仕込んで頂きました。レストランのメニューでは、冬のみ提供されていますが、お手間入りのビーフシチューを堪能させて頂きました。
灰汁を取りながら4時間半煮て、それから10時間も煮込み、更に冷えてから真空パックにして味を凝縮させて完成です。伝統的なビーフシチューを久しぶりに頂戴しました。とっても美味しく、夕食が食せないぐらいお腹一杯頂きました。
更に南極でのお話を90分も拝聴させて頂き、南極へ一度も行ったことのない一般人では、知りえない大変さを拝聴することができました。
まず南極観測越冬隊に入隊するための心身の検査が沢山あり、ドクター15人ぐらいのハンコを頂くという第一関門があるそうです。精神的にも肉体的にもすべてに合格しなければ南極へ行くことができません。過酷な環境でのお仕事は、体力も精神力も頑強でなければ務まらないのでしょう。
南極越冬期間中は、親族が亡くなっても帰国できないそうです。ある隊員のお母さまがお亡くなりになり、その隊員は約1ヶ月間、お母さまがお好きだった音楽をオルガンで弾いて、想いを届けていたそうです。
また、過酷な環境下で、一人では何もできないことを学び、チームの一員として、ご自分の立ち位置を自覚された等、感動的なお話で盛り上がりました。
なお、レストランは国際日本文化研究センター内(西京区桂坂)にございます。一般の方もご利用できます。
桂坂野鳥遊園https://kyoto-yachoyuen.jp/ も隣接していて自然に親しめるおススメのスポットです。桂坂野鳥遊園のご利用は無料です。
以上
来週はお休みさせていただきます。