古代エジプト展を拝見して
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国立ベルリン・エジプト博物館所蔵のエジプト展に行って参りました。京都展は6月27日までの会期なので、急に思いたったのです。随分昔のことですが、以前、旧京都市美術館の「ツタンカーメン展」に、父に連れられて行ったことを思い出しました。その時に買った図録も、最近まで大事に持っていました。その時の展示品とは少し異なり、日本初出展の展示品もあります。
旧京都市美術館は良く通ったものです。改築された京セラ美術館には、初めて参りました。チケットもバーコードの写真のチケットで、滞在時間を管理するのに、館内の人数のデーターを取得してするシステムになっています。
今回のエジプト展で、私が一番興味深く鑑賞したのは、死後の世界観が4千年前のエジプトと日本のものとが同じ発想であるということです。小学生の頃、エジプトのピラミッドについて何回も調べた中で、お墓にもトイレもあり、死者が使うと伝えられていました。死後の世界があるという考え方です。
今回の展示で死者が神にウソついたことはないか、悪いことはしていないかと尋問して死後のどの世界へ行くかが決まります。日本でも閻魔さんが三途の川を渡る時に、足首までの水の川か、溺れない程度の膝までの水の川か、溺れるような水量の川かを閻魔さんが決めると言われてきました。エジプトではどちらに行くかを、天秤ではかるのですが、発想は同じです。死後の世界を決めるには生きている間の行いによって決まるというのです。
大人になって、再びエジプト展を観賞して、神話の世界に触れて、いろいろなことを思い巡らした一日でした。
以上