京都の引力33 オーバーツーリズム対策のヒントに お土産によく買うお品・文香、スライスようかんの発想
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2026年1月26日撮影亀屋良長のスライス羊羹 2026年1月26日撮影松栄堂の文香
私は以前から海外から訪問する方々に差し上げるお土産に、必ず買い求めるものがあります。それは小さくてかさにならない香老舗松栄堂の文香です。これは手紙に添えるものなのですが、超多忙な方々にお持ちすると、ワイシャツのポケットに入れたり、デスクに置いたりされて、とても高貴な気持ちになると、好評で感謝されます。海外へ行くときもお土産にします。
松栄堂は寺院や仏事に使うお香を、生活を楽しむ香へと多角的に商品を開発して、海外へもインテリアやリラックスするためのアイテムとして多くのファンを持っています。本物志向で世界へお香文化を発信しています。
また、人気急上昇のスライスようかんは、普通の羊羹から進化したものです。亀屋良長の女将さんが息子たちの朝食にチーズが好物の息子さんにはスライスチーズを、もう一方の甘党の息子さんには、羊羹をいつも薄く切ってパンに乗せていたそうです。この時、スライスようかんを思いついたそうです。チーズが好物の息子さんのお陰です。
このスライス羊羹は2018年9月に発売され、3年で千倍の売り上げを成し遂げたヒット商品です。特に若者や男性の購入者が増え、和菓子と洋菓子の境界線を崩しているようにも思います。白あんベースのバターを入れた羊羹を加えて、沖縄の塩で塩味を利かせたり、スライスようかんです。秋には 焼き芋がしバターを使ったスライスようかん、春には「ベリー」、夏には「パッションフルーツ」、冬には「カカオ」と年間を通して4種類の季節限定商品が販売されています。
発案者の亀屋良長の女将さん、吉村由衣子(8代目女将)は大学卒業後、フランスのLe Cordon Bleuパリ校 料理ディプロム取得後、レストランで研修をして帰国された経歴の方で、発想がユニークです。
羊羹をパンに乗せて食すという発想は、私も子供の頃から実験が好きで、よくしていましたが、商品化されて嬉しいです。ちらし寿司を焼きめしにしたら、どんな味になるかとか、焼きのりを煮込んだおうどんとか、ありあわせの材料で調理料を変えて調理するとどうなるのか、楽しんでいました。
餡が好きで、高校時代のイングリッシュネームはAnnでした。今でも和菓子は大好きで、いつも食せるように冷凍しています。特に小豆は身体によい栄養があり、砂糖なしでも砂糖ありでも両方美味しく頂戴できます。和菓子の餡を使って洋風に使う置き換えは観光の政策に転用できないでしょうか。
京都は観光のまちでもありますが、産業、伝統、歴史、自然が溶け込むまち、寺院の総本山が集積しているまちでもあります。京料理、京菓子、京野菜、芸能も日本を代表しています。学生のまちでもあり、ベンチャーのまちでもあります。
自然が美しいまちにはきれいな川も盆地もあり、そこで暮らす人々が癒されています。京都には京都の空気を吸う為に洛中入りして、心を身体をリセットされる観光客が、実は多いのです。そこで、私はリセットツアーを提案いたします。
絶体差、相対差、この言葉は絶対に超えられない差と簡単に超えられる差を意味します。京都にはこの絶対差があります。これを武器に観光を世界にアピールするのです。
お香やスライスようかんのような発想で観光の政策立案をしてみたいと考えています。
以上


