2025年を振り返って

土居好江
昭和100年の2025年と言うことで、昭和を振り返りました。一番大変な2025年の問題は、団塊の世代が全員75歳以上になり、2030年に日本は約341万人の働き手不足に直面すると予測されています。老舗の跡継ぎ問題だけでなく、社会全体の働き手が不足するのです。
 日本の人口でいうと四国の人口が消えてしまう規模とのことです。(2025年1月1日現在の四国の人口・360万人)最近、よくお聞きするお話で、病院や介護施設が満杯で入院・入所できない方が沢山おられ、お困りの方が多いとか。これは世界的な問題の人口問題です。
 世界の企業全体の75%が、人材が確保できないと対策を講じています。会社で働いてくれる人がいなくなっているのです。
 それでこの状況を救うための世界規模の緊急プロジェクトが人型ロボットの導入です。導入しないと世界の社会インフラが崩壊してしまうと予想されています。日本政府は今年、すでに100億円以上を支出してロボット開発を支援しています。中高齢者にとっては、ロボットというとアニメの中のことと思われがちですが、現実にロボット市場に予算が計上され始めています。
 世界的企業のエヌビディアやMicrosoft、OpenAIが2024年だけで1000億円以上の投資を行いました。
 京都駅のポルタで警備ロボットの巡回に何回か遭遇しました。予想される人材不足への対応として、館内を自走巡回して、警備ロボットと有人警備業務の連携を目指しているとか、いろいろな意味で新時代の到来を予感させるエピソードです。
 日本の気候も春と秋が消えて、二季になったのではないかと思うほど、四季の様子も変わって参りました。その為、熱中症になった方も身近におられました。様々な意味で、今までの延長線上ではなく、全く新しい視点で将来を見通すことを学んだ2025年でした。

以上

 

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