BCG接種と新型コロナウイルス
ジョンズ・ホプキンス大学のBCG世界地図
薄いオレンジ色がBCG接種を義務化している国、紫は義務化をやめた国
赤色が義務づけていない国
コロナウイルスの感染症が拡大する中、日本人が満員電車で通勤する様子がニュースで流れる度に、世界からは驚きの声が上がっています。ロイター通信にアップされたJR品川駅でマスク姿の通勤風景を見た世界の読者も筆者も驚きでした。
ところで、皆様は子供の頃、BCG摂取をされたでしょうか。ハンコのような注射です。フランスでは任意で普通の注射だということですが、このBCG接種が新型コロナウイルスの何らかの予防になっていると、世界の研究所が実験をはじめました。特に日本製BCGに効果があるそうです。
オーストラリアのメルボルンにあるマドック・チルドレンズ・リサーチ・インスティチュートは、新型コロナウイルスに結核予防のために使われるBCGワクチンの臨床試験を開始すると発表しました。他国の研究所でも実験を始めたようです。
BCGは1908年にパスツール研究所で開発され、1921年に初めて人に経口投与された結核菌のワクチンです。このBCGは全世界で毎年1億3千万人の子供に接種されています。これまでの研究ではBCGを使うことで、新型コロナウイルスに似たウイルスに感染した人のウイルス数が減ったというのです。それでBCGは人間の基本的な免疫機能を強化する作用があるのではないかと推察されています。スペインでは1981年にワクチン全例接種を中止していますが、隣国のポルトガルではBCGワクチンの全例接種をしています。推察するに死亡者が少なく感染者も一桁少なくなっている因果関係があるかもしれません。BCGワクチンは先天性免疫応答を調節して結核以外にも感染から防御することがオランダのラドバウト大学の研究論文でも分かっています。
アメリカで新型コロナウイルスが猛威を振るっている理由は、不法移民が多く、ロスアンゼルスで約400万人、サンフランシスコに300万人、ニューヨークに200万人で、IDもなく、保険もないため感染源になっているのではないかと言われています。
感染の検査代も高く55万円かかるようなので、重症化するようです。難民の多いスペイン、イタリアも同じ原因で感染が急速に拡大しています。
日本人は発酵食品の味噌、醤油、納豆や魚を食します。わかめを消化する酵素を持っているのは日本人だけと言われるように、ゴマやキノコ類、海藻類、鰯を食することも大いなる予防と免疫をあげる要因と思われます。ACE2受容体に効果のある日本食の良さを知り、和食を積極的に食したいものです。ジャンクフードが主役になっている昨今、「食は命なり」「食は薬なり」と言われてきたことをもう一度考え直す時期かもしれません。今こそ、ピンチをチャンスに変える時です。アフターコロナを見据えて、時代を先取りする生き方をしたいものです。
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