歴史は繰り返すか?東京オリンピック

1940年の東京オリンピック
1964年の東京オリンピック
2020年の東京オリンピック
80年前、幻に終わった東京オリンピックは、昭和7年(1932年)にIOC(国際オリンピック委員会)総会において、日本開催の候補表明をしました。昭和10年(1935年)のIOC総会で、1940年度のオリンピック候補都市は、東京、ローマ、ヘルシンキの三都市が名乗りを上げていました。その後ローマは辞退し、昭和11年(1936年)のベルリン・オリンピックIOC総会で、第12回・1940年のオリンピックの開催都市が東京市に決まりました。1940年の東京五輪はその17年前に起きた関東大震災の復興をアピールする意図もあったようです。

一方、昭和6年(1931年)に中国遼寧省瀋陽で起こった九・一八事変(満州事変)が起こり、昭和12年(1937年)7月7日には盧溝橋事件(ろこうきょうじけん)が、北京(北平)西南方向の盧溝橋で起き、中国では七七事変と呼ばれていますが、日本軍と中国国民革命軍第二十九軍との衝突事件がありました。翌年には日本と中国との戦争(日中戦争)が長期化する見通しが強まり、これを契機に東京オリンピック開催に対する反対の動きが起こる大きなきっかけとなりました。
結局、日本の国内外でも、東京オリンピックを開催するべきではない、という考え方が広まり、日本政府は、昭和13年(1938年)7月15日の閣議で、辞退を正式に決定しました。こうして、第12回オリンピック東京大会は、「幻の東京オリンピック」 となりました。東京にかわってヘルシンキで第12回オリンピックの開催が決定されましたが、こちらも第二次世界大戦の勃発によって実現しませんでした。
2020年東京オリンピックはどうなるでしょうか、今までに表面化した案件では、新国立競技場の建設計画見直しにエンブレムの白紙撤回・・等の不手際が生じています。1940年と同様 「東京五輪はあの幻のオリンピックと同じ運命をたどるのでしょうか」
1940年と2020年オリンピックを取り巻く情勢の類似点は以下の通りです。歴史は繰り返すのでしょうか。

1940年東京オリンピック 2020年東京オリンピック
1923年9月1日の関東大震災の2年後の25年に治安維持法が制定 東日本大震災の2年後に現代の治安維持法”と呼ばれる特定秘密保護法が成立
モラルなき軍国主義化 第二次安倍晋三内閣誕生
忖度政治 集団的自衛権を容認し、安保法制を強行し、戦争のできる国づくりが着々と進められているように思います。
1936年満州の産業経営の主導権者に岸伸介が就任 2020年の東京五輪もまた、国家的威信の復活のために強引に進められ、矛盾が次々と噴出しています。
日中戦争に突入
 紀元二千六百年記念として開催したいとの意欲が先行したため、肝心の競技施設を事前にまったく整備しないままに立候補し、しゃにむに招致運動を進めたことである。 モラルなき忖度政治・公文書改竄・シュレッター
第二次世界大戦に突入 責任を訴えるだけの無責任な態度が横行
戦争状況の虚報道・公文書の焼却  コロナウイルス封じの為国境閉鎖による鎖国
 極東軍事裁判(東京裁判)は連合国(戦勝国)による裁判のみで、自国司法による戦争責任判断が不明瞭のままである。 【世界中の庶民の希望】あってはならない??第三次世界大戦??

米国シリコンバレーに滞在していた時の12月7日、私のオフィスに同僚の米国人が入ってきて、「今日は何の日か分かっているか」、とパールハーバー(真珠湾攻撃の日)のことを告げていきました。米国滞在中は12月7日(日本時間12月8日)の外出を控えていました。 中国遼寧省瀋陽に滞在中も、9月18日は宿舎から出ないようにしていました。被害を受けた側は忘れないのだと思います。
以上

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