山崎家(旧井上家)おくどさん解体修復工事はじまる

土居好江


解体前のおくどさん撮影 宮奥淳司 2023年3月23日

漆喰をはがしたおくどさん撮影 宮奥淳司 2023年3月23日
山崎家の全景2023年3月15日撮影
瓦が使われているおくどさんの上部 

   雨が降る2023年3月23日、朝から解体修復工事が始まりました。湿気で漆喰とその下地となる中塗土が剥落していた部分があったからです。修復は宮奥淳司さん(宮奥左官工業)が担当されます。写真のように、おくどさんの漆喰をはがした2枚目の写真のように初日の作業が行われました。翌日も作業は続き、焚口方立石も二本取り換えられました。

 宮奥淳司氏はアフリカや日本全国各地でおくどさんの製作、修復工事、漆喰壁、土蔵等を手掛けておられます。また、おくどさん未来衆のメンバーでもあり、いつもいろいろなご教示を頂いているおくどさんのプロです。

今回は山崎家の修復工事を記録されますので、年末のおくどさんサミットでご披露して頂くようにお願いをしています。更に、皆様がおくどさんへの愛情を深めて頂く糧となれば幸いです。

宮奥淳司さん中心に記録班として羽原亜紀子さん、武本秀明さんが担当されます。お三方とも「おくどさん未来衆」のメンバーでもあり、心強く有難いことです。

山崎家では、てぎわ良く工事が進んでいきます。おくどさんの解体修復工事は入山豆腐店さんの工事も見学させていただきましたが、今回も短時間でしたが、現場に居合わせることができ、とても感動しています。宮奥さんをはじめお三方のおくどさんに対する愛情が伝わって参ります。

 おくどさんは「土にもどす」と申して、潰すとは申しません。ご先祖様から受け継いだおくどさんを修復するのも、魂を遺して、新しく息吹を吹き込むということでしょうか。宮奥さんの魂と先人の魂のバトンタッチがおくどさんを通して行われているように感じます。

以上

 

 

 

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