京の涼菓・浜土産(はまづと)
土居好江
亀屋則克の浜土産 2023年8月5日撮影 青梅の水ふうせん
亀屋則克の店舗 2023年8月5日撮影 お店の様子
猛暑の8月上旬、堺町三条にある亀屋則克さんhttps://www.kameyanorikatsu.com/へ、和菓子を買いに参りました。創業大正5年(1916年)のお店です。お店もその当時の雰囲気を残しています。月中旬~9月中旬限定で販売されている浜土産を買うため、お伺いしました。夕方、先にお店でお買い物された女性はお買い上げの商品を置き忘れて帰られていました。お店の方がお電話されて、すぐお気づきになられたのですが、暑さで人間は注意散漫になります。うかつにも、私もおつりを忘れて、お店の方から、お声がけ頂きました。
夏の京菓子で有名な亀廣永の「したたり」は祇園祭の菊水鉾の献上品として有名で、良く手土産にさせて頂いています。こちらは一年中の販売ですが、浜土産は期間限定なので、夏に冷たく冷やして頂くと、蛤の容器に入った寒天と砂糖のお菓子は、海を思い出させてくれます。最近は和菓子屋さんの氷が好評で、行列ができている処をよく見かけますが、冷たい氷を私は完食できなくて、ちょうど良い分量で真夏に冷やした和菓子が心地良いのです。
また、亀末廣の京のよすがで有名な店舗は、江戸時代の雰囲気で、海外や東京からお客様をご案内すると、全員が写真を撮りたいと申されます。京都には、今もなお江戸時代からの伝統を受け継ぐ店舗が何軒が残っています。商品だけでなく、店舗もタイムマシーンで当時に戻れるのが、京都の醍醐味です。
以上
来週はお休みさせていただきます。