京すずめ創立の原点
京すずめ創立記念日9月13日に想う
~すべての皆様に感謝申し上げます~
=そこに居るだけで心が豊かになり、それがエネルギーに変わるまち 京都~
土居好江
江戸時代の案内記京雀 (名所旧跡ではなく、市井の暮らしを案内した新しいタイプの案内記(寛文5年(1665)発刊 |
2002年 京都水物語 第1回講座 昔ながらの製法を守り地下水で作る豆腐の心 ~ほんまもんの豆腐は水と手作業で~ |
京都土物語 曙漆の手法の コンクリートに砂利をまぜる味わい |
2004年京都土物語 江戸時代からの農機具と畑の体験 秀吉時代からの京野菜農家 |
東京都労働観光局の京都視察を企画担当 2007年4月 |
京都御苑での講座 京都活物語 京都の活力源とは 2007年 |
第二回京都への恋文審査委員会 2013年3月30日 |
二条城被爆アオギリ記念植樹 会津高校性、堀川高校との交流
2013年10月25日 二条城
金閣寺でも植樹 |
京都銀行本店での講演 「私の京都物語本当に伝えるべき京都の文化」 2008年3月25日 |
共同通信社本社 シンポジウムで 国の役割・地方の役割 2013年7月10日 |
フランス・パリ京すずめ学校 2014年10月4日 |
スペイン・マドリードで京すずめ学校 2018年4月 |
バルセロナの市場レストラン |
カタルーニャ地方の伝統料理ネギの炭火焼 |
ネギを30分炭火で焼いた炭火焼
土居好江
今日は想いついたことを記させて頂きます。2017年9月13日に一般社団法人京すずめ文化観光研究所が法人認可されたことが昨日のようです。2001年に特定非営利法人悠遊舎京すずめを立ち上げ、2017年に一般社団法人京すずめ文化観光研究所に移行しました。
名所旧跡ではなく、暮らしの中の文化遺産を再発見し、知恵に学ぶ京すずめの活動は楽しいものでしございました。文献にもないような伝統と町衆の心意気を掘り出し、京都の精神(こころ)を語り継ぐ活動は本物へのこだわりが随所に感じられます。
京都火灯物語のカリキュラムから誕生したおくどさん体験講座から、おくどさん研究会が誕生し、おくどさんサミットへと発展し、老舗の方々や、おくどさん所有者の方々がおくどさん未来衆として、昨年結成させて頂きました。創立当初からの念願であった当事者の方々からの発信の仕組みができたのです。
京都愛物語のカリキュラムから誕生した「京都への恋文」は「川端康成の愛した京都」をオープニング講座として、神奈川県鎌倉市の川端康成記念館の川端香男里先生をお招きして、感動的なお話を賜りました。川端香男里先生を審査委員長として、京都への恋文公募が始まり、現在第五回の恋文公募をさせて頂いております。第三回公募から国際日本文化研究センター所長の井上章一先生に審査委員長をお願いして、京都の魅力発信をさせて頂いております。
あっという間に22年が過ぎ、一つひとつの行事や大変だったことが浮かんで参ります。活動しはじめて23年になるのですね。多くの方々のご支援とご指導を頂戴して、やっと一人前になれそうです。関わって頂いたすべての皆様に心より感謝申し上げます。誠に有難う存じました。引続きよろしくお願い申し上げます。
22年前、京すずめ学校を開校の最初のカリキュラムを「京都水物語」としました。その最初の講座は名水でつくる豆腐屋の当主・久保田岸郎さんを講師にお迎えしてスタートしました。「豆腐屋に講演を頼むとは、無理でっせ」と3ヶ月断り続けられ、OKを頂くまで通いました。「お豆腐のことをお話していただけますか」と、なんとかOKを頂き、当日は感動的なお話を拝聴できました。以降、京すずめ学校は京すずめ大学校へと移行しましたが、コロナ禍で開講がほとんどできませんでした。
2006年には第26回国民文化祭準備委員会委員、基本構想起草委員として2011年まで関わらせて頂きました。
JICAで京都研修の担当や、東日本大震災の被災地支援として、結婚式を挙げられなかったカップルをお招きしてハネムーンを企画したり、2015年10月21日、ブータン王国のワンチュク国王からは国樹のイトスギの記念植樹を被災地支援で賜り、思い出しても、涙がでるほど嬉しい行事もございました。書ききれません。
2014年には、パリ日本文化会館の館長・竹内佐和子氏を表敬訪問し、京都についての意見交換をさせて頂き「もっと魅力的なものを発信したい」という結論にたどり着きました。
また、パリ3区のPlay bac Presse の会議室にて京すずめ学校を開催し、現地のフランス人、日本人約30数名が参加され交流したことも思い出します。
2018年4月にはスペインと日本の外交関係樹立150周年にあたり、日西外交関係樹立150周年を記念して、JNTO とJETRO 共催、CASA ASIA, 国際交流基金の協力の下、日本の伝統、文化、暮らしに触れる連続日本セミナーをマドリードで開催、「京すずめ学校 inスペイン」を開催させて頂きました。【ガイドブックに出ていない奥深い京の魅力と生活文化を学ぶ】をテーマに会場はマドリードの国会議事堂の近くのCASA ASIAの2階で4講座を開校させて頂きました。
バルセロナの料理はとても美味しく日本人の口に合う料理でした。特にネギの炭火焼は30分炭火で焼いて、ロメスコソースをつけて頂いたのですが、美味しくて完食致しました。
食文化はその地域の文化のエッセンスでもあります。また、毎日見る風景も、365日、京都の山の色の変化を感じて暮らす京都市民は、自然の変化に敏感でもあります。山紫水明と言われるように、山の緑も、水の清きも心を癒してくれる波動が身体に心地よいのです。
この自然を守り、如何に継承するのか、京都が心地良い空間であり続ける為に、これからも、京すずめの活動をして参りたいと思っています。
京都の暮らしの文化を等身大の視点で、これからも発信しつづけて参ります。そして、江戸時代の案内記『京雀』の21世紀版『京すずめ』も発刊できるよう頑張って参りました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
以上