「京都への恋文表彰式」 一期一会 【1】
土居好江
2024年10月6日同志社同窓会館
2009年より公募して参りました「京都への恋文」も今回で5回目となりました。今回は体調不良やお仕事、海外赴任で参加できない方や沢山おられましたが、全国からご受賞者様をお迎えして、表彰式を開催させて頂きました。
ご参加された方々からは「日曜日は心が洗われるような尊い時間でした。本当にありがとうございました」「嬉しいひと時でした」「楽しい時間を有難うございます」と御礼のメールやお電話が沢山寄せられました。
私ども主催者にとっては、京都が特別な意味のあるまちであることを再認識させられた表彰式でした。平安時代からの智恵と現代のエネルギーを融合した新たな役割のあるまちだと痛感しました。生きる知恵、調和とバランス、心の豊かさ、人間力は、幕末の諺に「田舎の学文より京の昼寝」(国学分類諺語・蜂屋茂橘編)にみることができます。
現在風に申しますと、「三年間、地方で学問するより、京都で三日昼寝する方が値打ちがある」という諺です。現在の京都にはこういう実力はありませんが、この復活を試みる活動、進化させる潜在能力を引き出す活動に挑戦したいと思っております。
京都人にとっては当たり前でも、他国や他地域のからは、当たり前でないことが多い京文化や風習、他の地域の方からご指摘を頂き、理解することが多くなりました。
京すずめの事務局長は、カルフォルニア・シリコンバレーで半導体製造装置の開発支援中に第二回京都への恋文に応募してくださったご縁で、多忙な本業の傍ら活動してくださっています。また、第二回おくどさんサミットにご参加頂いたご縁でご活躍の理事は、毎月アメリカに出張する多忙な本業の傍ら、京すずめの活動に参画して頂いております。もうお一方の理事は全国で唯一成功した地域メディアの社長として大阪で活躍されています。
ご多忙の現役の社長さんばかりで、連絡を取り合うことも大変なことがありますが、学ぶことの多いスタッフに感謝の気持ちで一杯です。当日の運営も鎌倉や奈良からお越し頂いたり、仕事の合間に駆け付けてくださった方々など、感謝しかありません。
今回の京都への恋文大賞に輝いた方は、嵐電の駅にあった1枚のチラシを御覧になってご応募してくださり、連続4回入賞されているつわものです。
今回の表彰式のご感想が沢山寄せられています。「京都への恋文」事業は全国区のイベントですから、準備も運営も大変だったと思います。皆さんの周到な準備と工夫のおかげで、素晴らしい意義ある表彰式になりました。受賞者のみなさんの誇らしげな表情からも十分に読み取れました。同時に、「京都への恋文」は、今後も息長く継続しなければならない、京都発の大切な事業であるとあらためて痛感しました」と。今後も続けてほしいとのご要望を数々頂きました。
あと2年で創立25年、次回の京都への恋文は6回目となります。創立25年記念の公募事業として行いますので、皆様是非ともご応募くださいませ。共に京都への課題と魅力、京都に宿る力を引き出したいと思います。
以上