第二回おくどさんサミットに寄せて 後編
京都千年の究極のパワーグルメ・あぶり餅・一文字屋和輔 Ⅱ
土居好江
「第二回おくどさんサミット」を2019年12月8日に開催させて頂きました。会場は今宮神社参道にある一文字屋和輔さんです。35名のおくどさん関係者が集い、おくどさんの作り手側、使い手側、研究者、家電炊飯器のデザイン関係者、おくどさん保有者、お米関係者等、お米の可能性を追求するスイーツの開発者様など、様々なメンバーが集いました。
その中で語られた一言、ひとことの重みが心に残っています。「千年前から、ここにおくどさんがあります。ご先祖様がこの場所におくどさんを作り守ってこられたことに感謝して、私どもは、そのご先祖様の想いを受けて守ってきました」と。ご当主の長谷川検一氏はおくどさんを前に参加者に語り、千年前のご先祖様を思い浮かべました。一和さん一族の想いは、参加者の心に響きました。
ある参加者は「おくどさんサミットに参加して、京都の文化の奥の深さは、それを支える方々の目に見えないところでの取組があり、その取組が日常の生活の中でしっかり受け継がれ、守られていることを教えていただきました。
大変勉強になりました。ありがとうございました」と感想を述べておられました。
「暮らし廻りの文化遺産の発掘発信、本当に意義深い活動だと思います。まさに世界の価値として外国の方々にも共感してもらえること間違いないですから、京文化の発信、今後も一緒に拡げていきましょう。私も、また京文化に触れるためにお伺いしたいと思います」。
この日はお米100%でつくられたジェラードをプレマの中川信男様から振る舞っていただき、「千年前の製法と同じ製法で作られたあぶり餅と21世紀の最先端のジェラードを食し、「奇跡のコラボ」と感想を述べた方もおられました。ともかく、おくどさん愛とお米と京都愛の詰まったおくどさんサミットでした。来年12月20日山崎家にて開催致します。お楽しみになさってください。
以上