うす味の京料理に合う「青ほうじ茶」

 京都では食前にお煎茶、食後にほうじ茶を飲む習慣があります。コロナ禍でコロナ対策として緑茶は効果がある人気商品として取り上げられ嬉しい限りです。いつも、「琥珀のほうじ茶」という名前のほうじ茶を愛飲しています。京都府和束町の茶農家おぶぶ茶苑から直送して頂いています。私はおぶぶ茶苑さんの一坪オーナーで、年に4回、お煎茶やほうじ茶が送られてきます。世界65ヶ国にも直送されています。

昨年から青ほうじ茶を飲み始めました。うす味の京都の料理にとてもあうので気に入っています。青ほうじ茶はもともと花街のお茶屋さんが京都料理にあうほうじ茶を自前で焙煎されていました。なかなか均一の焙煎が難しく、柳桜園さんが引き受けて焙煎されるようになり、人気に火がついたようです。とても淡いほうじ茶で上品なお味です。小さい焙煎器でしかできない青ほうじ茶なので、大量につくることができません。年に3回、京都、大阪、東京、名古屋の高島屋でのみ販売されます。柳桜園さんの本店でも買うことはできません。高島屋の味百選ウイークリーでのみの販売です。

ヨーロッパでの日本茶の人気は高く、イギリスに留学していた娘は毎日、抹茶をたててホストファーザーに差し上げていたそうです。その代わりにワインを飲み放題だったようです。世界中でこんなに美味しい飲み物はないと、抹茶や日本茶を絶賛されていました。この時期、美味しい抹茶を求めて買って送っていた抹茶が柳桜園の抹茶でした。お家元や花街の方々が愛飲されておられています。私が親しくしている華道の先生を訪問すると、必ず柳桜園のお抹茶でもてなしてくださいます。とてもまったりとしたお味です。京料理は素材の味を引き出す料理ですから、青ほうじ茶も京都独特のほうじ茶といえるでしょうか。お茶も日本酒も京料理と相性の良い商品が沢山開発されています。有難いことです。

以上

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