1万円の観光税は高いのか、安いのか≪3≫ ~観光税の使い道・おこしやすプログラムの創設と新たな観光のご提案         平安空中回廊の創設を  (Welcome Program) ~

土居好江

2025年1月29日撮影 京都タワー

  宿泊税がテーマになっている関係で、京すずめで概に提案しています「平安空中回廊」について取り上げます。この構想は京すずめの事務局長・大谷正美が発案致しました。京都を訪問頂く方に1200年前に平安人が毎日眺めていた同じ風景を見ていただきたいという想いからです。京都に癒しを求めて入洛される方が京すずめが公募している「京都への恋文」へ応募いただいた作品から多いように思います。  

  京都人は毎日365日東山、北山、西山の山を見て暮らしてきました.この風景が心を癒してくれます。毎日、山を見て暮らす京都市民は幸せです。私は新幹線からトンネルを越えて京都の山を見ると、いつも安堵しています。

  回廊の建造費用はクラウドファンディングで集めて取り組めるのではないでしょうか。提案している内容を以下に掲載させていただきます。

「山の見えない町なんて、私には京都ではない」と川端康成先生が嘆かれたことをご存知でしょうか。平安京建都の1200年前にタイムスリップできるなら、都人が眺めていた風景を見ることができるかもしれません。現在の京都の四条界隈は、ビルが林立するビジネス街になり、オフィスの窓からはビルしか見えません。洛中から山が見えなくなっています。

 京すずめでは地上に遊歩道があれば、心安らぐ人間回帰のまちにとなるかもしれないと考えています。京都駅ビルやリーガーローヤルホテルの14階にあるトップオブキョウト、四条界隈から京都の三方向の山々が見える60m高さの場所に昇れば、平安時代の風景にタイムスリップできるかもしれません。時刻を表現した「山紫水明」の言葉が幕末に頼山陽がつくり、今では京都を形容する言葉になっていますが、夕日に映えると水面が変化して、山は紫に、川面に映える太陽の光が実に美しく、山水の微妙な色合いの変化が京都らしい景色となり、わび・さびの文化の一旦となるのを楽しめる時刻が午後4時頃です。

「京都への恋文」第一回の入賞作品に「鴨川の夕日みたくて京都旅」(野田まりあ様)という作品がありました。印象に残る作品です。

(次号へつづく)

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