自粛

自粛という語彙について思い出すことがあります。装置に取付けるユニットが16,000回くらいのアクセスで動作しなくなる原因を特定する為、ドイツのLeipzig(ライプツイヒ)に出張しました。Leipzigはご存知のように、旧東ドイツの都市で、1989年の11月9日のベルリンの壁崩壊後も当時のソ連軍が何年間も駐留し、私が訪れた時の1週間前にソ連軍が引き上げたと聞かされました。
訪問会社との打ち合わせを終え、Leipzigのことも色々と伺いましたが、この辺りは何もないからとCEOの自宅に招待を受け、家族の方から色んなことを伺いました。
Leipzigの市民、東ドイツの全ての国民は、50年間自由のない自粛生活を送っていたようです。家屋は400年前の家で外壁は30センチの厚みが有り、石で出来た要塞の様でした。外観とは印象が異なり堅牢な感じをうけました。食事で使用しているスプーンとホークは120年前からの物との説明を受け、棚に置いてあった書籍はグーテンベルクの印刷機で印刷した初版の聖書を見せてもらいました。50年間の自粛、時間の観念が違うことを認識させられた出張でした。
今回のコロナで、これからどれ位の自粛期間になるのか分かりませんが、Leipzigの人々の自粛期間にはならないと思いまが、従来とは異なった環境での生活になるのでしょうか。筆者は微粒子の物理的な性質が理解できた時だと考えています。
以上

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