第六回おくどさんサミットを開催させて頂きました≪1≫
土居好江
盛り塩をした臼 餅つきと丸める作業2024年11月10日撮影
2024年11月10日、第六回おくどさんサミットを山﨑家で開催させて頂きました。今回は初のお餅つきです。お餅をつくのは沢山の人の協力があればこそ、できるもので、臼と杵でつく餅も呼吸を合わせて餅づくりをします。餅を切り丸めるという作業も協力して手早く丸めます。餅つきや丸める作業が人間関係をスムーズなものにするようです。連携が大事ですから、こういう関係性が強まるのでしょうか。
中庭での餅つきは、ご近所付き合いが濃密な時代の雰囲気で、和気藹々と作業が進んでいきました。子どもの頃、ご近所さんが集まってお餅つきをしたのを思い出しましたと、同じ感想を仰る方が多かったことにも驚いております。
最初に臼に盛り塩をして、長年使われていなかった臼をお清めしてから、餅つきに入りました。代わる代わる参加者が餅つきを体験しました。小学生のお嬢ちゃんも餅つきを体験し、餅を丸めることも見事にこなしておられました。
今回のサミットでおくどさん未来衆の新メンバーが誕生して、全員で20名になりました。30代の最年少未来衆の誕生です。胡麻油をおくどさんで作っておられる焙煎と製造されているマネージャーさんです。
また、アメリカからも参加者があり、慣れない手つきでお餅をついておられました。おそらく、人生初の体験でしょう。日本の伝統的な家屋のニワダイコクで長者火のある処は、日本人でも、こういう空間に入ったことのない方が多いのではないでしょうか。
おくどさん文化を継承し、次世代へ遺す為にも、現役世代から次世代へ確実にバトンを渡せるような仕組みづくりも工夫したいと思いました。食文化の深化と進化に貢献できるよう、美味しいとは何か、和食の原点とは何か、火の文化とは何か等々、思索したサミットでした。
今後はおくどさんの火にまつわる文化や歴史が人類にどのような進化を与えたのかも、調査研究を進め、京のおくどさん文化を次世代へ繋げる活動を進めて参ります。
以上