第五回京都への恋文の審査を終えて

土居好江

    

審査委員会2024年6月23日

 2009年から「京都への恋文」公募事業をはじめて、もう15年になります。「第五回京都への恋文」の公募事業は2024年3月に応募を締め切り、3回の審査委員会の審査と一般投票の審査、合計4回の審査を慎重に行い、入賞作品を決定させて頂きました。来週7月中旬に発表予定です。

 書類審査を2回行い、最終の審査委員会で各賞が決定するのですが、何回も読み込んでくださっている審査委員の先生方には頭が下がります。超ご多忙の先生方ばかりで、深夜の3時にメールが届いたりした時は、有難いことを通り越して、思わず合掌してしまいました。コメントを拝見しても、投稿者と同じ想いで作品のバックグランウドを思い浮かべ、うなずきながら拝見したものです。

 この京都への恋文公募事業は京すずめ学校のカリキュラム「京都愛物語」の講座から誕生しました。オープニング講座には「川端康成の愛した京都」を川端康成記念資料館の理事長・川端香男里先生をおむかえして、康成先生の京都への深い愛をご教示賜り感動しました。審査委員長に川端香男里先生にご就任頂きスタートしました。

 そして、京都を愛した文人、先人のカリキュラムの講座を通して、学んだことは、京都の価値が世界の価値に通じるということでもあり、自然と文化の両方を守り継承することが京都の役割であると思うようになりました。

 一般投票の方々からも「良い企画に思いました。京都ならでは、と思いました。全国に広がって欲しいとも思いました。“いにしえの京都ならではのリードオフマンぶり”これからもご期待申し上げます」。とか「力作揃いでしたね。改めて京都の魅力に浸る事が出来ました」等と、コメントがございました。

 アメリカ在住のシンクタンクの研究員に、「京都への恋文」の今後の方向性のアドバイスを頂きました。「日本を知ることは京都を知ることです。“京都を知って幸せになろう”を世界に発信し、京都を訪れたすべての人からメッセージを募集して、世界中に公開することで訪問者と日本人が共に喜ぶことが大事だと思います」と。

 アメリカの大統領や世界各国のトップに政策提言をされている方が、日本を知ることが京都を知ることですと、申され、次回には、世界各地から作品を届くように取り組みたいと思っております。

 京すずめも2年後の2026年には創立25年をむかえさせて頂きますので、「京都への恋文祭」のように盛り上がれば嬉しいです。皆様、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

以上

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