川端康成生誕120年を記念の第2回京すずめ大学校を開催
6月14日は川端康成先生のお誕生日です。本年で生誕120年となります。そのお祝いを兼ねて第2回京すずめ大学校を開催させて頂きました。
川端康成先生と東山魁夷画伯との交流を通して、京都への想いや京都の高度経済成長と共に京都のまちが変わっていく様子を嘆かれる様子や、『古都』を何故、執筆されたのかをお話させて頂きました。また、東山魁夷画伯の描かれた京のまちや自然も拝見しながら、お二人の巨人に感謝申し上げました。
「川端康成と親交のあった東山魁夷という大画家がおられますが、その東山さんに康成は 「あなた是非、京都の今の姿をとどめるような、そういう作品を描いておいてください」 と、かなり熱心にお願いしたんだそうであります。それで東山さんが書かれたのが、例の 『京洛四季』 ですね。これは京すずめの趣旨とも合う仕事だと私は思いますし、二人の芸術家が、いわばタッグを組んで戦後一時期、日本の文化のために色々尽くそうとしたという事は、やはり現在私がやっております財団法人の仕事としても非常に重要という風に考えております」と川端香男里先生からもお聞きしておりました。
また、2008年に開催した京すずめ学校では「人は死んでも何も残せないが、自然はあるがまま残るとノーベル賞受賞スピーチで康成先生が語られたことを再度、肝に銘じたいと思いました。
また、映画「古都」にご出演頂いた俳優の栗塚旭さんも参加され、映画の見方を俳優のお立場から教えて頂きました。私は2016年に公開された映画「古都」のプロデューサーとして映画制作にも企画の段階から参画しており、感慨深く栗塚さんのお話をお聞きしました。和やかなお祝いの会でもありました。
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