美味しさを保つ保存温度

土居好江

食欲のない日の朝食に米粉のホットケーキ、サクランボ

山形県のさくらんぼ農家さんから、採りたてのサクランボが届きました。収穫して、すぐに冷蔵し、冷蔵での宅急便で届けて下さいました。美味しさの秘密は保存の温度だそうです。1度温度が異なるだけで味が変わるそうです。

口に入れた途端、サクランボの香りが口一杯に広がり、じゎーと甘みが広がりました。

こんなに美味しいサクランボを食したのは、生まれて初めてです。

急に暑くなって、食欲のない日の朝食に、米粉でホッとケーキを焼いて、サクランボを頂きました。美味しいサクランボを食して、朝から幸せでした。

京都で老舗の日本茶の生産農家では、茶葉の保存は8度とお聞きしたことがあります。長期保存と短期保存では保存温度が異なるとお聞きしたことを思い出します。和菓子屋さんのご当主から、小豆の保存温度は2度~3度で保存するのが一番美味しいと教えて頂いたことがあります。高級チョコレートが日本に入ってきたとき、輸入先から日本の店先まで保存温度を23度前後に設定にしたことが、ヒットした最大の要因だったと分析されていたことも思い出しました。

日本一のワインの保管庫を見せて頂いたことがあります。これは1本、1千万円ですとある瓶を指で示された瓶のことを思い出します。皆様がご存知のように、一年中、13度~15度です。

日本には四季があり、季節によって温度差が大きく、それぞれの食品の性質を見極めて各家庭で美味しさを追求して保存したいものです。

                                     以上

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