凡事徹底・人間の差には相対差と絶対差がある

今、断捨離をしています。30年前の古いノートがでてきました。筆者が心から尊敬できる方のお話です。「掃除の神様」と呼ばれる鍵山秀三郎氏のお話が記されていました。
また、経営の神様と呼ばれる松下幸之助氏は「毎日、努力してほしいことがある。朝、早く起きて掃除してほしい」と、1979年に創立された松下政経塾生に対して、学ぶことより掃除をすることを推奨されました。「1オンスの経験は、1トンの理論に勝る。」John Dewey の先人の経験することの大切さが言葉に含まれています。
この松下幸之助氏のお話を聞いて、5人の塾生が辞めたそうです。朝、早く起きて掃除とは何事かと、理解できなかったようです。100キロメートル歩行や早朝マラソンの伝統は理屈ではなく、人間力をつけるためのことで、基本を誰でもできる掃除に求めておられたのです。「涙と共にパンを食べた人間でなければ、人生の味は分からない」Goetheの言葉もあります。将来リーダになる人には特に、心底、人生を理解してもらいたい思いがあったのではないでしょうか。
松下幸之助氏は塾生には逢うと「掃除しているか」聞かれたというのです。日本を良くするために何故、掃除をするのかという問いに対して、「何をするにしても自分を変えるしかない。確実にできることは、日本を良くするために自分を良くすることから始める」のだと考えておられたのです。変わっていく自分に影響されて、廻りが変わっていくと考えられたのです。
「掃除は2つの気があればできる。ホウキとやる気。掃除のような簡単なことでも、やりきれば人は変わる。やり続けることが大事だ」と話されたようです。自らを高めるため、日々、努力すること、平凡なことをやり続けることが大事であると、何回も申されていたい言います。マリーキューリーは5677回のラジューム抽出に取組みました。我々の最大の欠陥は直ぐにあきらめてしまうことで、成功する為の最善の方法は、もう一度やってみること。達成するまでやり続けることです。
もう、お一人、筆者が影響を受けた方にイエローハットの創業者・鍵山秀三郎氏がおられます。ハガキ道、トイレ掃除道でも知られている方で、私も何回もご一緒に掃除させて頂きました。その鍵山氏は「誰でもできる平凡なことを非凡にやり続けることが、人間の絶対差をつくる」と激励し続けてくださいました。他人様と比べることができない差が絶対的差です。
京文化も日本文化のアンテナとして、発信し続けてきたまちの絶対差を発信して参ります。
以上

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