京都の引力34 「今なら、間に合う」という祈りの心と遥拝所
土居好江
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烏丸通仏光寺通下がったところにある遥拝所 第八長谷ビル横
今年の節分を前に、自宅や事務所で断捨離を試みました。新しい気持ちで節分を迎えるためです。心も、モノも、すべて見直しました。今まで頂いた数多くのお手紙が大量に出て参り、読みかえしました。
丁度、京すずめ創立20年の折に頂戴した第十一代玉置半兵衛会長からのお手紙が目に留まります。「やぁ、久しぶり…・」冒頭書かれていて、「今なら、なんとか間に合う、京都の文化の伝承、断じてはならない京文化を・・・・・・。とありました。末尾に「86才になりますが、人生はコレカラと思って頑張っております」と締めくくってありました。
私も86才になった時に、人生はこれからと思えるように生きたいと、感動したことを思い出しました。老舗の方々の厚い想いで「おくどさんサミット」や「おくどさん未来衆」の活動を進めさせて頂いております。「今なら、間に合う」と、老舗の方々が思っておられます。また、京文化のすばらしさは、世界の方々が認めています。如何に継承していくか、京都に生まれ、京都で育ったからこそ、当たり前と思っていたことが、京都独特のことだったり、素晴らしいことだと分かります。私にとって京都は特別の存在です。
四条烏丸から2筋下がった仏光寺通の下がったところに、第八長谷ビルの入り口の横には遥拝所があります。十数年前の入居当時、この遥拝所のことをビルの方にもお聞きしましたが、よくわかりませんでした。
太古から遥拝所は存在しています。日向大神宮にも伊勢神宮への遥拝所がありますが、烏丸通に面したビジネス街にも遥拝所があるのです。京都の凄さはこういうところにあります。四条通りにもビルに組み込まれたお地蔵さんがあります。大切なものを守り続ける精神(こころ)が宿っています。カタチを変えて本質は継承するという心、今なら、間に合うのです。遥拝所の存在は目には見えない力を信じる京の精神(こころ)に通じます。「今なら間に合う」のです。
以上

