1万円の観光税(宿泊税)は高いのか、安いのか≪10≫ ~観光税(宿泊税)の使い道・おこしやすプログラムの創設と新たな観光のご提案 観光図書館(library cafe)の創設を(Welcome Program) ~
土居好江
日本交通公社の「旅の図書館」は主に観光文化に関する研究や資料がある図書館でもあるのですが、京都市内には104の図書館(カーリル対応図書館)があります。しかし、観光部署と連携した図書館は一つもありません。
沖縄の恩納村文化情報センターは観光と図書館の融合した施設です。人口1万人の小さな村にリゾートホテルがあり、2015年に図書館がなかった村に図書館が誕生しました。観光情報提供機能と図書館機能を備えた複合施設で、様々な工夫が凝らされています。
世界屈指の京都にも、このような観光図書館があれば、地元市民にも観光客にも待ち望まれる施設だと思うのです。スタッフは図書館司書の資格を持つコンシュルジュを配置して、利用者の便宜をはかり、京都の魅力アップに貢献してほしいものです。言語も日本語と英語のご案内ができるように、工夫して京都の魅力を国内外に発信して頂きたいものです。
また、奈良県立図書情報館では、ホテル日航奈良の宿泊者に図書の特別貸し出しを実施されていて、京都府や京都市でも、工夫して検討されてはどうでしょうか。
国際日本文化研究センター(京都市西京区)は、まるでハリー・ポッターの魔法世界に迷い込んだかのような雰囲気があります。一般公開の折にお伺いして楽しませて頂いております。
(次号につづく)