掃除の神様・鍵山秀三郎先生を偲んで

土居好江
 人生の師ともいうべき存在だった鍵山秀三郎先生が今年1月に旅立たれたという知らせを受けました。長年、交流させて頂き、葉書道と言われた鍵山先生から頂戴したお葉書や手紙は50通ぐらい頂いていました。またご著書も沢山頂戴して、最後のお葉書は、ちょうど、先生が病で養生されていた時だったのでしょうか。私がおくどさんサミットのことをご報告したお返事に、ご自分もかまど(おくどさん)を使っていましたと、書いていただいていたのが、最後のお葉書でした。

 今から30年程前に、ご著書の『凡事徹底』を賜りました。裏表紙には

「土居好江様 霜にうたれた柿の味 辛苦に耐えた人の味 鍵山秀三郎」としたためてくださいました。

 自転車での行商からイエローハットを創業され、その後のご苦労も沢山お伺いして、信念の人生を貫かれた方で尊敬申し上げておりました。

 2年ほど前に、鍵山先生の最後のご著書を賜った御礼のお手紙のご返書が先生からの最後のお手紙でした。この30年間、本当に困った時に親身になってご教示を沢山賜ったこと、感謝申し上げます。私の娘や妹まで、いろいろな人生相談に乗って頂いておりました。ご相談する度に、ご著書や書籍をお送り下さり、希望の道を示してくださいました。

 「凡事徹底」は私の生き方となり、平凡なことを非凡に徹底して行うことを習慣となるように、心掛けました。「一つゴミを拾えば綺麗になる」とも教わり、「日本を美しくする会」のトイレ掃除にも、高校生だった娘と何回も参加させて頂きました。また、その折、リーダーから掃除の仕方をお教え頂き、現在も交流をさせて頂いております。

 ある時、北京へボランティアでトイレ掃除の講習へ行かれて、帰国後1ヶ月も下痢が止まらないとお葉書が届き、すぐに京都のご典医さんの江戸時代から伝わる漢方薬をお送りしましたら、下痢が止まったというお葉書が届き、とても嬉しかったことを思い出しました。

 頂戴したお葉書は私の宝物です。鍵山先生の人生を貫いた哲学も、先生の生き様を通してお教え頂き、ここではご披露できないことも沢山ありますが、正義と人間力の詰まった偉人であられました。

 京都でお会いして、帰りの京都駅からお葉書を投函された時もあり、本当に感動の連続でした。もう、鍵山先生とはお出会いできないと思うと、寂しい気持ちで一杯です。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。鍵山先生から教わったことを、次世代へ継承できるよう、行動して参ります。有難うございました。

以上

 

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