天空の茶畑、お茶談義

土居好江

京都府 和束町のおぶぶ茶苑の茶畑                                    煎茶のポン酢漬け

 

 京都府の最南端にある和束町にある「おぶぶ茶苑」の茶畑に、幾度もお伺いしました。私も茶畑オーナーで、ここで採れたお茶が年4回、届きます。毎回、数種類のお茶が入っていて、採れたて、炒りたてのお茶を楽しんでいます。日本人が日本茶を飲むのは当たり前ですが、世界でも日本茶のファンは増え続けています。茶畑おオーナー制度の趣旨は、京都に自分だけの茶畑を持つことによって、地域・社会への貢献になり、日本の文化を世界に広めるきっかけにもなり、また日本茶を通して、世界中のコミュニケーション、お茶好きとの繋がることを掲げています。

 日本茶は煎茶、玉露、番茶、ほうじ茶、茎茶、抹茶、粉茶等ありますが、珈琲や紅茶と異なり、和食に最も適したお茶だと思います。

 私は煎茶の茶葉を飲用で使った後、ポン酢をかけて頂いています。出がらしの茶葉には栄養が沢山残っていますので、活用したいと思うのです。その茶葉を見ると緑が変化していて、茶緑色になっています。この色は何という色かと調べてみると、日本の伝統色の多さには驚かされました。

 もともと、古代の日本の色は赤、白、青、黒の四色だったと言われています。 「日本人の色彩感覚は世界一です」と染色作家から、お聞きしていました。 鴇色(ときいろ)とか、団十郎茶色は、日本人でしか理解できないように、日本人の色彩感覚で生まれた色は1100種類もあります。伝統色に煎茶色というのがありますが、緑の煎茶を炒った色で、やや茶褐色になります。上記の写真も出がらしの煎茶の色が少し、茶色がかっていますね。

 お茶摘みにもお伺いして、天空の茶畑と言われる小高い丘の段々畑からの素晴らしさを、良く思い出してはお茶を頂いています。また、空気と風景が素晴らしい茶苑で栽培された低農薬、無農薬のお茶を、美味しく頂ける幸せを感じる今日この頃です。

以上

 

 

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