人類と薬の歴史と健康(Ⅰ)

人類は何時頃から薬を服用していたのか、私自身は基本的に薬の使用を避けて過ごしてきました。切迫早産で入院した時も薬を服用せずに退院しました。注射は逃れられず受け入れざるを得ませんでした。有難いことに誕生した娘はスクスクと育ったのですが、薬は今でも嫌いです。にがい漢方薬は服用するのに、西洋医学の甘い薬は吐き出してしまい、どうしても苦手でした。

 最近のコロナパンディミックの中、ワクチンや薬について歴史がどのように発展してきたのかを考えてみたいと思います。
  BC4000年頃のメソポタミア文明で、シュメール人が服用していた薬草の植物名を記した粘土板が数多く発見されています。世界最初の薬学誌『マテリア・メディカ』は古代ギリシャの薬物学者ペダニウス・ディオスコリデスによって著されたものが西暦100年頃とされていますから、この頃が人類が薬を使用したことを記録した証拠として残っている時期でしょうか。

ディオスコリデスはローマ皇帝ネロの侍医として、軍隊とともに各地を転戦した経験から、各地で採集した薬草や用法等について述べています。

中国でも、『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』が書かれたとされるのは西暦100年頃です。薬物書の古典。神農(しんのう)というのは、古代中国の伝説上の帝王で、みずから草や木の根を口にして、その効用を試したところから、医薬の神ともされています。

西暦100年頃に地球の東西で、薬の書物があらわされているのが、興味深く感じます。
次週に続く

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