「京都への恋文表彰式」 一期一会 【2】

土居好江

「第五京都への恋文」表彰式兼恋文広場 2024年10月6日

「京都への恋文」表彰式が終わり、御礼や感想のメールやお電話、お手紙等が届いています。

 「大好きな京都と少しご縁ができたようで、嬉しいです。これからも京都の素晴らしさを伝えてください」「もし、自分が死んだらお棺の中には高校時代の『古文の教科書』、『大学時代の古代法』、そして『京都への恋文作品集』を入れて欲しいと家族に申しているので、一冊余分に頂戴できるでしょうか」というお手紙もあり、驚きました。

 京都への愛着、京すずめに対しての愛情に感謝しつつ、感動しています。あの世でも京都への想いを継続させたいとの強い想いは、世界一でしょう。

 創立から24年間、京すずめの会員様がお亡くなりになったことがわかった時点で、お悔みのお手紙と一緒に、その方のネームプレートを同封しておりました。いつも、ご遺族様から「京すずめ学校に行くのを楽しみにしていました」とお返事を頂戴しては偲んでいました。

 私は22年間ほど、NHK文化センターの講師もさせて頂いていますが、兵庫県から通うお医者さんがありました。京すずめの講座もNHK文化センターの講座も両方ご受講してくださって、その方の口ぐせは「私は医学の道から京都への道に転身しました」と「定期券を買って京都に来ております」と申されていました。その方の熱心さには、いつも驚いていましたが、こういう熱烈な京都ファンが世界から訪問してくださることは有難いことです。

 今から24年程前、京すずめ設立当初に顧問ご就任の要請文を上田正昭先生に書いたことがあります。民間の顧問などには、ご就任されないと聞かされていましたが、どうしても顧問には上田正昭先生と私は決めていて、お手紙を書き、お逢いしました。

上田先生はお逢いしてすぐ、顧問ご就任を承諾して下さいました。周囲の方々からは驚かれて、どういうお手紙を書いたのかと尋ねられました。私は「上田先生に熱いラブレターを書きました」と申し上げたのを覚えております。

 コロナ禍で講座の開催を控え、イベント中心の活やHP上での発信が増えておりますが、全国の方々との交流は増えております。

 最近、創立当初からの会員様がお亡くなりになったというお知らせが多くなり、悲しんでいます。でも新しいお出会いも増えてきて、京都をキーワードに共通の想いを語り合うことも多くなりました。有難いことです。

 京都しかない空気感、京都の空気を味わうために、世界から観光客が訪問しています。自然が身近にあり、しかも、そこそこ都会で洗練されていて歴史を守り繋いでいるまちが京都なのです。伝統と先進のまち・京都に誇りに思う今日この頃です。

以上

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