新茶のシーズンⅡ  日本茶の効能と心の平安~一盌からピースフルネスを

土居好江

    珈琲が大好きな私でも、毎朝、毎晩、日本茶を飲んでいます。ランチは外食が多く、お店のお茶か水を飲んでいます。いろいろな日本茶を楽しんでいるので、旬の日本茶を季節毎に頂戴しています。ちなみに珈琲は20数年間、同じ種類です。

 京都は静岡と並んで日本茶の一大生産地で、茶畑も身近に見られます。製茶工房も見学できるところが沢山あります。宇治や和束へも何回も茶摘みにお伺いしました。朝、茶摘みした茶葉をランチに茶葉の天ぷらにして頂いたり、製茶つくりも体験してきました。

    昔ながらのお茶づくりを体験して、お茶の茶葉に含まれる栄養を最大限に摂れるように、お茶をだした後、ポン酢で茶葉を頂いています。とてもさっぱりとしていて、美味しいです。皆様も一度お試しください。茶葉を捨てるのはもったいないです。

   日本茶には素晴らしい効能があります。カテキンです。特に緑茶の中でも煎茶は12%,、番茶は10%、玉露は9%のカテキンが入っていて健康と美容にも良いとされています。

    抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗ガン作用、殺菌、抗菌、蒸す場、口臭予防、肥満予防も効果があります。苦み成分が身体に良いのはお茶だけでなく、野菜も苦い野菜は身体に良いとされています。ほうじ茶は強火で炒ることでカテキンが失われて含有量が少なくなります。暑い夏には氷の下に茶葉を置いて、お茶をゆっくりつくります。とても美味しいですよ。

   また、抹茶を頂戴するときは、多忙な時でもホッとするひとときです。若い頃は抹茶ミルクを良く飲んでいました。その抹茶は「一盌からピースフルネスを」と、裏千家の千玄室氏がはじめて訪米された昭和25年(1950年)パスポートもない終戦直後に、茶碗をかかえて「戦後の民主主義を茶の湯から」とアピールされました。茶道では武士でも茶室では帯刀を許されず、扇ひとつの丸腰で躙り口から頭を下げて入る茶道を民主主義の本場である米国でご披露されました。

「一盌からピースフルネスを」と米国でご披露され。この深い意味を知ってからは、このお言葉をかみしめて抹茶を味わっております。古くて新しい精神が日本にはあるのですね。

以上

 

 

 

 

 

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