スペイン風邪に学ぶ和食の免疫を上げる効果

スペイン風邪(1918年~1920年流行)では世界の人口の3分の1の約5億人が感染しました。死亡者は4000万人から5千万人と推計されており、致死率は10%と高い数字になっていますが、日本人の致死率は、1,6%となっています。2300万人が感染して38万人が死亡ということですから世界の致死率からみると低い数字です。
では何故、重症化や致死率が低かったのかをみると、それは細胞を攻撃された時に放出される免疫反応によりサイトカインが過剰に放出されると逆に元気な方が免疫を攻撃されて重症化することがわかったいます。このサイトカインの過剰な放出を抑える食品。フコイダンはサイトカインの発現パターンを変化させて肺炎の症状を抑制することがわかっています。
つまり、わかめやモズク、メカブ、岩ノリ、テングサ、(寒天やところてんの材料)等に含まれるフコイダンに症状を鎮める作用があるようです、筆者は毎日、緑茶と海藻を食し、発酵食品を食して、睡眠をよく取り、今回の感染症に対応しております。ちなみに2006年、、アメリカ保健福祉省がこれからの紅藻(海藻で最も多い種類)を特許申請しておいます。岩ノリ等の日本人が日常的に食しているものを特許を取得しているのです。(米国特許#US 8088729 B2)を見るとこれらの海藻から抽出された成分に抗RNAウイルス作用があることがわかります。インフルエンザやコロナウイルスに感染しにくくなるのです。

2018年11月と1920年2月のスペインかぜの都道府県別の死者数
東京都健康安全センター

東京都健康安全センター 2016年都道府県別昆布の消費量

この事実からも分かるように、岩手県の消費量の多い県はスペイン風邪の罹患率が低く、今回の新型コロナウイルスも岩手県では5月16日現在も感染者はゼロです。北海道は海藻を多く消費していると思っていましたが、北海道では、ほとんど食せず出汁を取る時に使うぐらいだということです。
我が家で海外からのお客様をお迎えした時に、驚きの会話がよくあります。以前、ゴボウの煮物をお出しした時に、「これは小枝か」と質問され、野菜であるとお答えしました。海藻類も、これは何かと聞かれたことを思い出します。日本人として、当たり前の食事も、海外では珍しいことなのです。そして実はとても貴重な感染防止対応の食文化でもあります。皆様、どうぞ、和食を食して免疫をあげてください。
以上

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